マスタリングに関する5つのTIPS
前回に引き続き"ProAudioFiles"からマスタリングのTIPSです。
この記事の作者Ian VargoさんはMastering in the Boxというチュートリアルを$67で販売していて、私も近々買ってみてレポートしようかと思っています。
では、5つのTIPSをご紹介していきましょう。
1. リミッターについて知る
なるべく多くのリミッタープラグインに触れてみてください。(無料で1ヶ月ほど体験できるものがほとんどです)
そしていろんな設定を試してみる。特にアタックとリリースは曲の完成度に大きな影響を与えます。いいプラグインを手にしても設定に関して無知だと、曲の良さをマスタリング損ねてしまいます。
2. リファレンスを使う
何も手がかりがない状態でマスタリングを行うのは、iPhoneを持たずに海外旅行に行くようなものです。プロの楽曲はどのくらい低域がでているのか、どのくらいダイナミクスを残しているのかなど、自分の楽曲になるべく雰囲気の近いリファレンス曲を見つけて逐一比較しながらマスタリングしていくのが良いでしょう。こちらの動画に詳しい方法が紹介されています。
How to Reference Frequency Ranges with FabFilter Pro-Q 2 - YouTube
3. わずかなEQが違いを生む
ほとんどの人の家はルームアコースティックが完璧に整えられていないので、余計な周波数帯はEQで取り除きましょう。
一旦余計な周波数を取り除けば音圧も上げやすくなり、低域や高域をシェルフで大胆にブーストしても特定の周波数が目立ってしまうことはありません。
マスタリングにおいておすすめのカット用EQ: Brainworx bx_digital V3 EQ Plug-In
ブースト用EQ: Manley® Massive Passive EQ Plug-In | Universal Audio
4. メーターを理解する
耳は間違えます。信頼できるメーターを見つけて有効活用しましょう。
iZotope Insight | Essential Metering Suite Plug-in
5. 学ぶのは「音」に関することだけじゃない
DDPやディザリングなど苦手な人が多いトピックについても学びましょう。飛躍的に音が良くなるわけではないですが、セルフマスタリングするなら必ず知っておくべき事柄です。
Introduction to Disc Description Protocol (DDP) — The Pro Audio Files